イタリアの食糧事情

イタリアの食料戦略

イタリアの農業の特色

イタリアはEUの主要農業国の1つで、フランス、ドイツに次ぐ第3位の国です。
半島部分と地中海第1位のシチリア島と、2位のシチリア島が農業範囲となります。
イタリアの農業の特色として、農家1戸当たりの農用地面積の規模が小さいことが挙げられます。2000年の5.5ヘクタールから10年には7.9ヘクタールと拡大はしていますが、依然小さいと言えます。また、イタリアの特色として、北西部の農用地面積が14.9ヘクタールに対し、南部は5.1ヘクタールと南北で規模の格差があることが挙げられます。しかし、さらにイタリアは南北に長く、かつ平原部から山岳部、丘陵部と様々な地形で構成されており、多様な気象条件や土壌を有しているため、結果としてバラエティ豊かな農産物が生産されています。具体的には穀物類(小麦、とうもろこし、北イタリアの一部では米作)やブドウとオリーブの栽培が大きなウエイトを占めています。その他にも果物・野菜栽培・酪農・畜産も盛んです。

食料の輸出が盛んなイタリア

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、食の人気が高いのは1位が日本、2位がイタリアとなっています。しかし、農林水産物の輸出状況では、イタリアと日本は逆転します。イタリアの輸出額は434億ドル、それに対して日本の輸出額は51億ドルと規模が違います。イタリアが主に輸出しているのは、ワインが61億ドル、パスタ等が27億ドル、チーズが27億ドル、ピザ・ワッフル等が18億ドル、オリーブオイル等が16億ドルです。イタリアは積極的に食文化そのものを輸出しています。

先進国のなかでは食料自給率が低い

しかし、食料の自給率という観点からみると、イタリアは決して高い国ではありません。農林水産省が試算した2013年のカロリーベースの食料自給率をみると、1位のカナダが258%、2位のオーストラリアが205%、3位のフランスが129%、そして、イタリアは61%で先進国の中では低いほうとなっています。イタリアは豊富な地形を持ちながら、農家一戸あたりの農地用面積の規模が小さいため、意外にも食料自給率が低いのです。ちなみに、日本はさらに低く、40%を切って39パーセントとなっています。

ワイン生産量、海外輸出量がフランスと互角

イタリアは温暖な気候に恵まれているため、古代ギリシア語で「ワインの大地」と呼ばれるほど、ワインの生産量が多い国です。イタリア二十州すべてで赤・白・ロゼ・スパークリングのワインが作られています。イタリア土着のブドウを使ったワインが多く、トスカーナ地方のサンジョベーゼ、ビエモンテ州のバルベーラ、ネッビオーロなどのブドウが使われています。
1963年に、イタリアのワイン法、DOC法が制定されました。DOC法とは、イタリアのワインの格付け法のことです。上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分けられており、ピンからキリまでランクづけされています。
その一方で、ワイン法や従来の格付けにとらわれずに作られるのが、トスカーナ産のスーペル・トスカーナです。通常、ワインはその土壌で栽培されてきた品種を用いてワインを作ることが基本とされています。しかし、トスカーナ地方では、敢えてそれを無視して、土壌と相性の良いフランス・ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンシュを植えて、カベルネ単独または古くからこの地方で栽培されてきたサンジョヴェーゼ種などとのブレンドによって良質のワインを作ろうとする動きが活発です。
ワインは前述の通り、海外への輸出量はフランスと互角を誇っており、イタリアの輸出戦略の中核を担っています。

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